古山三太の抽出しの中のエッセイ



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☆フロッピー購入と同時に
 
☆大流行りの太い筆記具。
 腱鞘炎防止に効果はあるのか?
☆「王室の青」の明るさに
 伝統を感じさせるインク
☆愛嬌あって実用的、
 アメリカ製クリップ
☆もっと気軽に使おう。
 ボール式修正液。
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☆ホワイトボードON DESK
 すぐ書けることが大事だから。
☆ポスト・イットには
 専用革ケース、手帳用ケース。
☆書き込んでも一週間で消える
 地図用マーキングペン。
☆平行線を手軽に美しく引くには、
 丸善マルチ定規。
☆気楽に書ける便箋を見つけた。

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フロッピー購入と同時に


 
 フロッピーケース

 10年前に原稿というと、ほとんど原稿用紙に書いていた。 ところが今では文章書きのプロに限っていえば、ワープロの利用率は半数以上を占めるのではないか。

15字詰め更紙の原稿用紙に2Bの鉛筆という道具が、新聞記者の代名詞であった新聞社でも、みなワープロで原稿を書く。
そこで、新しい文房具の登場である。フロッピーと呼ばれるノートの働きもするモノ(形態はまったく違うものだが)を使う。

ノートならば、紙だから鞄に無造作に入れても
平気。フロッピーの持ち運びには、大敵がいる。磁気ととほこり、湿気である。 まずいことに被害が見えないときている。それを防ぐのに、もう一つ道具が必要だ。便利さを得たと同時に、一つ余計なものも得た。


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腱鞘炎防止に効果はあるのか?

大流行りの太い筆記具。
 
 太い筆記具

 確かに握りやすい。

 筆圧の強い書き手にとって、細身の筆記具は芯がおれたりして、手になじむといことがほとんどなかった。
一時、システム手帳ブームの折、カード型の文房具や、手帳用の筆記具などが店頭に並んだものだ。

手にとって見たが、購入の動機とはならなかった。「弘法筆を選ばず」とはいうが、達筆家の諺であり、普通の、いや それ以下の者には、文具を実際手に取って紙に書いてみることが絶対必要である。 握った感じというのは大事なことだ。本当に、すらすらと文章が書けるような気がしてくるから不思議なものだ。 しかし、文は道具では変わらない。すらすら出てくるような感じで文が書けるようならば、何もこんなに苦しむことはない。


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「王室の青」の明るさに


伝統を感じさせるインク


 
 王室の青

 井上陽水は『心もよう』で、寂しくラブレターを書く時は「青い便箋に黒いインクが似合う」と歌った。  これを聴いたとき、目を開かされた。紙の色とは深い関係があるものだと。
文房具を選ぶのに、手を抜いてはならないなと強く思った。 インクの色も多種多様。万年筆を買うにも限りがある。 ブルーブラックと呼ばれる重い色でなく、ロイヤルブルーが気分だ。楽しい時も静かな時も、真っ白な紙に「王室の青」で 書いているとヨーロッパ文化の重みを感じる。とりわけ、モンブランの「ロイヤルブルー」は美しい。このインクを使いたいがために、 思い切ってモンブランの万年筆までも買った。もちろんラブレターを書くためである。


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愛嬌あって実用的、アメリカ製クリップ


 
クリップ

 クリップに命があったなら、みながみな「本当に辛いよ」と唱和するだろう。
誰の抽出しにも必ず入っていて、不当な扱いをされているもの。それはクリップである。なぜなんだろうと考えた。 単純な形で用途もほぼ一つ。他の使い道といったら、曲がりを直してつまようじ代わり。とは、あまりにも「オジン」くさくて寂しすぎる。 文具の先進国、アメリカの製品で自己主張の強いクリップを見つけた。これだけの形をしていたら、不当な扱いをされることも少なくなるかも知れない。
使ってみて、目が覚めた。まず、はさむという基本動作が完璧である。決してずれることはない。おまけに愛嬌ある形で、愛情までもが湧いてきた。


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もっと気軽に使おう。ボール式修正液。


 
 ボール式
裏技は、白抜き文字を書けること。

 鉛筆で、仕事をしているうちは、消す道具は消しゴムだけでよかった。 インクの必要な仕事であっても、砂消しゴムまででよかった。
今や、職場ではボールペン、コピー原稿、ワープロ、さらにコンピューターの全盛だ。 そのたびに、それぞれ消す道具を用意するのは大変だ。ここで消す道具の万能選手の登場である。ともかく、文字の上を白く塗ってしまう。乾くまで時間がかかる、 塗り方に多少の技がいるなど、不便さはあるが、道具が何であれ、あらゆる文字を消してくれることは便利である。
技が必要というところは、日本人向きではあるけどね。しかし、もうそろそろ文房具界もその技術力によって、削る・塗る以外の消す道具を発明してくれないものか。


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