古山三太の抽出しの中のエッセイ



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 ☆使い方さえ誤らなければ ”刃物入門” に肥後守
 ☆蛍光マーカーの決定版 三菱プロパス「アイ」
 ☆抽出しの中の文房具に愛の眼差しを


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使い方さえ誤らなければ
”刃物入門” に肥後守


 
刃物入門” に肥後守

肥後守
大・中・小。

 刃渡りは約10センチ。柔ではない。本格的な刀鍛冶の技法により作られている。刃も青紙と呼ばれ、研ぐ手間さえ惜しまなければ、半永久的に使えるはずだ。
 ぼくの少年の頃、みな一本は持っていた。確かに危険なものではある。父親や近所のガキ大将やちょっと年上の学生さんから、使い方の基本を教わった。なぜか学校の先生から教えてもらった記憶はない。ケガもなく、みな学校や野原や近所の森(ちなみにぼくは東京23区内で育った) の遊びで安全に使っていた。。今は、「危ない」という理由から持っているだけで、浮き上がった存在になるかもしれない。確かに「持たない」というのも選択ではあるかもしれない。 しかし、それと引き換えに大切なことを失ってしまったような気がする。
 わが息子には、この刃物の楽しさと安全な使い方、そして「大切なこと」をきちんと教えようと思う。それが本当の教育なのである。  



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蛍光マーカーの決定版
三菱プロパス「アイ」


 
三菱プロパス「アイ」

同じくらいの質の外国製マーカーと比べると、その半分の値段で買える。

 文房具の世界でも、技術革新の波は押し寄せている。それはそれは地味な革新かもしれぬが、消費者にとって使いやすくなることはいいことだ。コペルニクス的な変革はないけれど、着々と変わっていく様子をみているのはとてもうれしい。最近、突然、劇的に変わるものにうさんくささを感じるようになった。
 これも歳のせいなのか。
 みなさんの抽出しにも何本かあるだろう蛍光マーカーだ。もともと、同じメーカーでつくられていた「プロパス」をマイナーチェンジし、「プロパス『アイ』」となったものである。値段は一挙に1.5倍となった。「アイ」という名のごとくインクの残量がわかる。
 しかし、驚くのはそんなことではない。インクの質がものすごく良くなった。発色がよい。今までの日本製の蛍光マーカーというとインクの出、一番大切な発色が良くなかった。150円でこんな優秀なマーカーができた。決定版であろう。  



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抽出しの中の文房具に
愛の眼差しを


 
抽出しの中の文房具に愛の眼差しを

万年筆とはすばらしいネーミングだ。使途とともに永遠だ。現代の”万年筆”である”ワープロ”にピッタリの訳語を、どなたか作ってくれないものか・・・・。

 みなさま長い間ありがとうございました。サラリーマンの必需品であるにもかかわらず、つめたくされている抽出しの中やデスクまわりの文房具に「もっと愛の目を」と、75回*にわたって紹介してまいりました。
 文房具というとみんな、会社からお仕着せのまま使っているのではないのか。武士にとっては刀とはいわぬが、「自分が納得いく道具で仕事をしたい」と新入社員の時、不遜にも思ったのです。そのとき以来、消しゴムからノートまでほとんど自分で選んできました。
 コピーの機械一つにしても、青焼き式だったのが、今では縮小拡大自由自在のものが職場にあります。このように技術革新は日進月歩の世の中ですが、メモをとるのは、相変わらず鉛筆でありボールペンです。
 「神は細部に宿る」ということばもあります。身近なものだからこそ、いつまでも大切にしていきたいものです。  



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